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NPO見える化ナビがリリースされた

昨日、2017年8月8日にリリースされたウェブサービス。
>>NPO見える化ナビ

国際協力の分野で活動するNPOを支援したい!という人に、NPOの財務状況をわかりやすく「見える化」するサイトだそう。
シンクタンクの一般財団法人国際開発センター(IDCJ)が運営主体。
有識者と監修は業界でも定評のある方々が名を連ねています。

支援先を決める寄付者にとってはわかりにくい



みてみましたが、このサイト見て支援先を決める人は、かなりの玄人なのではないか。
このサイト単体で、財務の見える化のみのサービス提供だと、なかなか活用されずらいかなぁ。
SNS分析が実装予定とのことだけど、どんなものなんだろうな~

運営のIDCJがITに強いようには見えないので、どうやってサービスを使ってもらえるようになるかは、課題となりそう。
IT活用されるシーンが増えるように、どこかと業務提携とかもありなのでは。
う~ん。情報サイトって、作った後が大変よね。

実際指標を見てみると、事業費率や管理費率はわかりやすいからいいんだけど、例えば「収入多様性指標(Σ(ri/R)^2)(ri=i番目の収入源による収入額,R= 総収入額)」とか、わかりにくいよね。
複数のNPOで比べたとしても、感覚的に内容が理解できない。
1.0以下の数値で、単独収入源だと1.0で、バランスよく5種の収入源が均等だと0.2。言ってる意味は分かるけど、ピンと来ない。

自分が応援したい団体が、どんな数字であれば、それを「よい」と言えるのか…。判断基準を持ち合わせない人の方が多いんじゃないかな。

寄付者は財務分析情報をほしがっているのか?

要するに、ここで大事なことって、「支援者が寄付先を選ぶ」という目的に対してのソリューションに、どれほどなっているかってことだよね。
実際、支援者はNPOの財務分析を知りたがっているのか。どこまで知りたいのか。どのように知りたいのか。

企業が支援をする場合は、必ず見られていると言っていい。
でも個人の場合は?現場のストーリーを知りたいとか、「あの人が応援している」「あの人がやっている」っていう信頼感の方が大きいかもしれない。これは私がNPOを経営・運営していて感じるところ。

この情報の質(=内容が難しい!)であれば、寄付者に活用されるシナリオは必要だよね。
寄付教育と一緒に使うとか。単独では存在価値が薄れてしまうんじゃないかな。

情報そのものは価値あるものだと思うし、そういうものが日本でも出て来るフェーズに来てるんだな、っていう感慨はある。

あとは、寄付者側からっていうよりは、やはり団体側からアカウンタビリティとして、こうした指標を気にする姿勢や流れは、あってしかるべきと思います。

NPOの人こそ、NPO見える化ナビをみたほうがいいよ

ということで…、支援先を選ぶのには使えない気がするけど、解説ページはかなり面白くて、NPOの人はぜひみるといい。

>>NPO見える化ナビ 手法・解説ページ

特に平均値、中央値って、みると面白いよ~!
財政規模別の事業費率をみると、1000万~3000万が約80%なのに比べて、1億以上だと90%を超えるんだよね。
やっぱり一定の財政規模を超えたほうが、管理のコストが効率的になって、管理費率が下がるってことなんだろうか。
いい会計士がいて、上手に会計処理をしているとも見れるかもしれないけど。
例えば地代家賃も事業と管理とに分割する団体もあるもんね。

事業費の伸び率も注目。
目先の運営に気を取られると、どうしても収益の伸び率を見てしまうんだけど、そもそも事業費の伸び率をみることがNPO的には大切だし、できるならインパクト評価の伸び率なんてものが見れたらすごいよね。

事業費の伸び率は3000万~1億の財政規模が平均で5.2%、1000万~3000万規模が2.6%。
全体の平均が3.5%。業界としては伸びる方向だっていうのは、希望だね。

このページの内容は自団体の財務分析の参考に十分なりうるな。
基準値みたいなものとか、お手本みたいなものってないんだけど、ここには平均値や中央値、海外での指標の例が載ってるので、これらと比べて自団体はどうかな、ってのを考えるのには、もってこいだと思います。